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解脱会の会祖
   
解脱金剛尊者について

会祖:岡野 聖憲師

諡号:解脱金剛(遷化後の贈り名)

生誕:明治14(1881)年11月28日

遷化:昭和23(1948)年11月4日

解脱会立教:昭和4(1929)年

 
解脱教会 開祖 解脱金剛

会祖の略歴

 解脱会の会祖である岡野聖憲師(贈り名:解脱金剛)は、明治14(1881)年11月28日に現・埼玉県北本市の農家の名主・岡野家に生を享けました。

 実業を志すもある時には成功しある時には手痛い失敗をするなど、波乱万丈の青年期を経たのち、30代になって始めた海運業にて成功し巨万の富を得るに至りました。

 しかしながら、生死をさまよう大病を機に神秘な体験に触れ、物質的成功は人生の真の幸せをもたらすものでないことを悟り、神霊との交流や啓示、あるいは自らの霊性に導かれるまま、深山に分け入るなどの独自の修業を重ね、さらに神道、密教、修験道等の修験研鑽を積むなどする中、太神からの啓示によって昭和4(1929)年、解脱会を立教するに至りました。 

 「生活即宗教」として、神秘なはたらきをする「御五法」を世に顕わし、戦中・戦後に至る混迷の時代も人心救済、世相善導に邁進しました。

 昭和23(1948)年11月3日に遷化されると、法縁のあった京都・真言宗醍醐派本山より「解脱金剛」の諡号(しごう)が贈られました。また、皇室唯一の菩提寺である京都・御寺泉涌寺からは、皇祖皇霊を護持する一貫した精神と生前の功績に対し、境内の一角が授与されました。

 その御寺泉涌寺の一角に建てられた「解脱金剛宝塔」内に会祖・解脱金剛の舎利は祀られ、現在も皇祖皇霊を護持されています。

会祖の言葉

解脱金剛の語られたことや

著作などから、

いくつかの言葉や教えを

ランダムに拾ってみました。

その​教風を味わってください。

真理のあるところ、自由生命のあるところ、愛心みなぎるところに

神も在(おわ)せば、恐るるなかれ。

自分の心に神宿らずして、神に通ずるためしはありません。

愛は神なり、力なりである。誠もまた神の本質である。

宇宙はこれことごとく神の表現であり、万象の奥にはみな神が在すのであるから、

一切を神としておそれ畏(かしこ)むことこそ大切な心の問題で、

これが信仰のはじめである。

聖なる神の垂訓(すいくん)は汝(なんじ)の身辺にあり。

心せよ。花一輪の表情にも悟りの資料は充ち輝く。

神は人を以て見せしめ、人を以て言わしめる。

神様は必要があれば、その人に苦労も刺激も与えられる。

与えられたことは出来ることなのだ。神様は出来ないことを与えはしないのだよ。

人間は神に近づく念願こそ望ましく、ただ徒(いたず)らに

年中、神にすがることは決して人間の法でない。

人間の創った法律は潜(くぐ)ることが できても、

天の法則は潜ることができない絶対のものである。

**

心は言葉に現われて、言葉は体の表現となる。

まかぬ種は、生えないんだよ。その種をいかにして浄化するかが精進なんだよ。

救っただけ救われる。与えただけ与えられる。

人間は朝に生まれて晩には死ぬんだから、日々が更生である。

​*

自我充実は、ついに一身を毒し、一家を毒し、一国を毒し、

さらに世界を毒して餘(あま)さず。

私を生かすも滅亡(ほろぼ)すも、私以外には絶対にありません。

人間は自分の欠点を考えないで、相手ばかりを悪く思うが、

考えが違う。良きも悪しきも皆鏡であるから、

相手を師とすれば間違いがない。

**

一切は自己の鏡。

われわれの体は、魂霊舎(たましいたまや)だよ。

自己の最も身近に護るは祖父母の霊である。

祖先霊の安霊なくして、吾身の安心はない。信じて行を尽し切れ、

そこに自然の恵みがいただけるのだ。

⁂​

人が父祖の霊をはじめ、神と共に在る自覚を得るときは、

孤独にして孤独ならず、微小にして微小ならず。

父母の恩とは、この世に生みなされたことが根本である。

親孝行とは、親の欠点を知って、これを繰り返さぬことである。

感謝をどこかに置き去りした生活は、緑の平野に立ちながら、

わざわざ枯れ草を食うようなものです。

目に見えないことが不思議なら、目に見えることは、なお不思議だよ。

何事も心一つの置きどころ、楽も苦になり苦も楽になる。

世の中は肉眼で見ていては駄目。心眼で見ることだ。

病は自己を正す最高のお恵み

病気は治るものではなく消えるものだ。

不幸は常に避けんとつとむる者に降りかかり、不運は常に恐るる者を襲う。

​***​

大いに欲張っていいんだよ。ただ私利私欲であってはならない。

人の為、世の為に大いに欲張ることだよ。

自分も楽しく、はたを楽にするからハタラクという。ハタをラクにしないのは、動くという。

財は天下に充満する。手につばつけて大いにかき集めろ。

天職の余徳(よとく)によってたっぷり儲けさせていただきますと、

がめつくかせいで、国家社会のために有意義に、きれいに使え。

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